過去に借金返済ができなくて自己破産をしたり、債務整理でブラックとなった人が借り入れできるのかについて述べています。
借金をしたい場合には返済が楽な公的支援制度も検討しよう
一度、借金返済が不能となり自己破産を経験したり、ブラック登録になってしまった人がお金を借りるというのは、本当に大変なことです。
確かにインターネットなどを見ると「ブラックでもお金が借りられる」なんて宣伝が多くあります。 しかしそのような借金ができるサイトに実際にアクセスしてみると、そのほとんどがクレジットカードの現金化業者などのホームページであり、かなり違反に近いことを行っている会社なのです。
少し冷静になって考えてみると、借金をするには、ある程度の「返済能力」というものが必要になってきます。 借金の返済能力が無かったので、ブラックや自己破産を経験したわけです。
ですから、借金返済ができなかったような状況で再び簡単にお金を借りられるなんて、あまり考えないほうが良いでしょう。 でも、どうしても借金をしてでもお金が必要な場合はどうでしょうか。
あまり知られていないのですが、ブラックや自己破産者でも資金借り入れを利用できる公的な借金制度があります。 当然、借金なので借り入れた資金は返済しなければなりませんが、皆さんは聞いたことがありませんか。
例えば、その一つは社会福祉協議会が行っている「社会福祉資金貸付制度」というものです。 基本的に世帯の年収が360万円以下で、失業者、高齢者、障碍者などがいる世帯であれば融資を受けることができるのです。
もちろんこの社会福祉協議会というのは県ごとに存在していますから、その場所によって借金の貸付や返済条件が異なっていることも考えられます。 ぜひ、まずはどのような貸付・返済条件なのかチェックしてみたいものです。 もう少しこの借金制度に関して具体的に考えてみましょう。
社会福祉資金貸付制度の内容
これは援助金ではなく融資です。 つまり借金であることには変わりがないので、後日、返済する必要があります。 しかし、1%程度の金利で、かつ20年くらいの返済期間が許されていますので、借金返済にかかる負担というのは当然低くなっています。
この借金制度ですが、もともと経済的に困窮している人を支援するために創設された制度でした。 ですからお金に困っている人がいるのであれば、基本的にお金を借りたいなら誰でも借りることができるでしょう。
たとえ借金返済が困難となっている多重債務者であってもトライできます。 借金の借入審査に関しても、あまり難しいことは無いようです。 あまり過去の借金や返済のことなどに関して聞かれることはなく、すぐに貸し付けをしてもらえる可能性が高いです。
一般的にこのような公的な貸付による借金というのはPR活動がされないので、知られていないことがほとんどです。 しかし市役所などで借り入れの借金相談をしてみれば、きっと詳細な情報を教えてくれるに違いありません。 具体的な話となった場合は、借金の返済方法などについてもしっかりと確認する様にしましょう。
なお、この制度は生活福祉資金貸付制度とも呼ばれることもあります。 呼び方が異なるだけで全く同じ借金支援制度です。 厚生労働省のWEBサイト内に詳しい貸付内容が掲載をされています。 この制度の特筆すべき点は、借入時に連帯保証人を付けるなら無利息、連帯保証人がいない場合でも実質年率で年1.5%の超低金利だという事です。 つまり、借金返済の負担がほぼないと言っても良い貸付制度です。 借金で借りたお金の使用目的により、総合支援資金、福祉資金、教育支援資金、不動産担保型生活資金があります。 上記4種類の貸し付けは、若干ですが貸付条件が異なりますので、借入を希望する人は借金の貸付限度額や借金返済期間、その他を確認すると良いでしょう。